売られ過ぎ!買われ過ぎ!

 ドルの下落幅が拡大する一方だが、テクニッカル分析では、ドルが売られすぎている。確かに最近株式と商品市場の好調によってリスク資産の選好度を上げたが、この世界経済に特に朗報のない段階で巨額な資金をリスク資産に投入するのはまだまだ早いではないかと一部の市場参加者が迷い始めた。そしてリスクを意識したところで、投資者が利益確定の選択肢を取る可能性が高くなっている。
 目下にユーロがドルに対して引き続き上昇する条件の一つが1.41台をキープすること。またポンド/ドルの場合、重要なサポートラインが1.63の近辺にあると考えれる。もしそれぞれ肝心なサポートをブレイクしたら大幅な調整に入ることに注意を払おう。
 ここで特筆したいことがカナダドルの急騰だ。今年5月にカナダドルがドルに対する上昇幅は9.3%となり、月単位で考えたら、1950年10月以来の最高数字になっている。カナダドルが商品市場と積極的に連動する通貨の一つとして、商品価格の上昇につれて堅調を維持してきたが、1.08は今回のターゲットだという投資家の声も聞こえたし、更に米自動車大手GMから何かの悪いニュースを受けたら、一気に軟調に転じることも考えられる。月曜日にカナダからGDPの発表もあったが、カナダの景気回復があまり進んでいない事実から、先月カナダドルの値動きは異常だといっても過言ではない。

2009年06月02日

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