ドル資産の利回り上昇によってドル買いに

 米政府が昨日190億ドルの債券を売却した後、ロシアとブラジルがIMF債券を購入する計画を公表した。その影響により、米債券相場が下落し、10年長期国債利回りの上昇幅が0.14%に及び、4%弱になった。今回発売した債券の利回りが市場の予想より高く、株式市場もそれに反応し株価が下落した。
 そうすると期間10年の米長期国債がドイツの長期国債に比べて利回りが高くなり、金利差も2007年10月以来最高になっているので、現時点でドル資産がもっと魅力的だ。従って、ドルの需要がある程度増えるなら、ドルが欧州通貨に一段と上昇することも考えられる。
 但し昨日ロシア中央銀行が現在保有の米国債の一部をIMF債券に転換する可能性を示したし、ブラジル財務長官も100億ドルのIMF債券を購入する計画を表明したので、ドル資産の魅力が消えつつあることは事実だ。それに米国財政赤字及び通貨供給量の拡大もドル買いの障害になるので一時的ドル買いになっても長く続くのは難しいだろう。
 木曜日に米財務省により110億ドルの期間30年超長期国債を売却する予定があるらしいが、今日のNY市場に目をそらさないほうがいい。

2009年06月11日

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