商品市場も下落。そろそろ限月移行?

 暦の上ではアメリカでは「ベテランズ・デー」(退役軍人の日・復員軍人の日)と呼ばれる休日ですが、銀行や役所を除く多くの企業では通常通りの業務が行われているそうです。国と全州がこの祝日を採用しているのにもかかわらず、やはり自由の国といったところなのでしょうか。また、この「復員軍人の日」だけではなくアメリカには「復員軍人省」というものもあるそうです。これもお国柄なのでしょうか。
 この休日ムードとでもいうようなものがあったのか、日経平均が大きく下げたにもかかわらずNYダウは堅調に推移していました。しかし、大引けにかけて値を削る展開。後を受ける日本市場にとっては嫌なバトンの渡され方ですね。反して下げたのが商品市況。
 NY金の11月限で3%強の下落、NY原油の12月限で1.7%の下落となりました。為替にも影響し、資源国とされるオセアニア両国やカナダ、北海油田を抱えるポンドなどが軒並み下落しています。そろそろ安値で自律調整も入ってきそうではありますが、今日の日銀総裁の会見後のクロス円の動き次第ではまだまだひと波乱ありそうです。
 ところでこの商品市況を見るときにこの月中から月末にかけて気になるのが「限月移行」の動き。
原油や金などの商品先物市場は、金融市場のひとつでありながら日本では経済産業省や農林水産省の管轄であるようにある「商品」の売買を前提にした取引です。先ほどの金11月限や原油12月限のように「限月」と呼ばれるものがあり、その月を過ぎると実際に商品の受け渡し(代金と商品の交換)が発生します。しかし、その商品の受け渡しが全ての市場参加者間で行われているものではなく、実際の商品が不要な投資家はポジションを決済して他の限月を買うもしくは売るという動きをしてこれを回避します。この「ポジションを決済して他の限月に移行」の「限月移行」という商品先物市場特有の流れの中での今の原油先物や金先物の流れを考えると、ここまでの高騰ですから売りポジションよりも買いポジションを持っている投資家の方が多い。つまり限月移行で売られてさらに下落、となると資源国関連通貨も上げにくいのでは、ともとれます。
 しかしながら、もともとあまり方向感に欠けるクロス円ですから、今日の福井総裁の発言で様相が一変することも考えられますので、今日の午後3時半すぎの動きには特に注目です。

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