トリシェECB総裁会見

 22:30からトリシェ総裁の会見がありましたが、これといって大きなサプライズもなく冷静に受け止められているようです。
 内容的にも現状の確認とこれまでの姿勢や発言を踏襲したものになりました。
 「利上げについても議論した」という主旨の発言がありましたが、やはり中立的な立場を崩さず、といったところでしょうか。
 その中でも気になったのが他の金融商品への言及。「原油や食品コストは一段と上昇する可能性があり、原油・商品価格が一段の下振れリスクをもたらしている」というもの。原油価格の高騰でその代替燃料のエタノールの原料となる小麦や大豆、とうもろこしの価格上昇が起こり、食品価格の上昇にも当然ながら繋がっています。先日バレルあたり100ドルを達成したNY原油ですが、現在93ドル台とその振幅の幅が大きいのも特徴的です。今日のロンドン市場では先日のNY市場に続き金が史上最高値を更新してきました。
 また、資金介入についての話もあり、「ECBはFRBとともに1月にさらにドル資金を供給することを決定し、12月7日のオペと規模や手続きが同じになる」とのことでした。先月同様ということはかなりの規模のものになるとは思いますが、そうなると実体のない買い支えのような格好とも言えるでしょう。結果的に安定はするかもしれませんが心理的に要らぬ不安を生む結果にならないといいのですが。会見の最後に「リスクが下向きにあることは疑いの余地がない」という気になる一言がありましたし。

 この後日本時間午前3時からはFRBのバーナンキ議長のワシントンでの講演もあり、発言が注目されます。

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