年明け早々にして早くも山場か

 今週はバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言とトリシェECB総裁の講演が木曜日に、米大手金融機関の決算が数社予定されているなど重要なイベントが目白押しとなっています。それにも増して金曜のNY株の急落で日経平均14000円の牙城が崩れる可能性も高まっており、指標の発表だけではなくこちらも目が離せません。
 やはり最大の関心事は今月末のFOMCでの追加利下げ。利下げというのはほぼ既定路線になりつつありますが、問題はそれがどの程度のものになるか。先日のバーナンキFRB議長の講演で0.5%の利下げになる可能性が高いと言われてはいますが、何といってもFOMCの開催前。それに議長1人の独断で決まるものでもありませんので、まだ流動的ということに変わりはないでしょう。
 しかし、決算やFRB議長の発言がどうであれドルにとっては追い風にはなり難いのが今の市場の心理模様。ともすれば悲観的とも言えます。それだけ米ドルに対する信用がなくなっているということの表れなのでしょうが、そこはやはり腐ってもドル。ドルの信用がなくなるというのは今のところ世界の金融不安とほぼイコールになります。
 とは言うものの、もうその状態になりつつあるのかもしれませんね。昨年来上昇を続ける各商品価格。なかでも金融リスクが高まった時に買われるとされるのが金。この値段が史上最高値を更新し続けています。先週末には金の先物価格で1トロイオンスあたり900ドルを記録してきました。1年前は600ドル近辺でしたから、1年間で約300ドルもの上昇。この上昇全てが米ドルからの資金流入ではないですが、その中の数パーセント、数十パーセントは占めているでしょう。
 商品価格の上昇でインフレやスタグフレーションなどと言われていますが、価格の上昇だけを見るのではなくその遠因とでも言うべきものにも目を向けると、この価格上昇が別の金融商品の価格上昇という「対岸の火事」的なものと見てもいられませんね。

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