FOMC政策金利発表いよいよ
今週というよりも今月の最大の関心事、FRBの政策金利を決定するFOMC政策金利決定会合が日本時間今日未明に始まりました。近頃発表される経済指標は景気後退より緩やかなものになり景気減速といった程度になってきていますが金融不安が払拭されたわけではなく、FRB理事が「金利引下げの余地はまだある」といった発言をするなど今回での金利引下げ打ち止めとはなかなかできないところでしょう。FRBの選択肢は0.25%利下げ6割0.5%利下げ1割据え置き3割といったところと考えますが、これまでの経緯と現在の状況では0.25%の引き下げが妥当なところではないでしょうか。
ここでFOMCの概要を整理してみましょう。FRB・米連邦準備制度理事会の金融政策決定会合(正確には連邦公開市場委員会・Federal Open Market Comittee)のことで、委員は委員会の議長を務めるFRB議長を含むFRB理事7人と副議長を務めるNY連銀総裁を含めた各地区の連邦準備銀行総裁5人の計12人で構成され、NY地区連銀以外の地区連銀委員4人は各地区持ち回りでの選出です。選出されなかった地区連銀総裁も委員会に出席はしますが、議決権はありません。また、多数決が前回8対2で決定、前々回は9対1で決定となっていることから、推量ですが議長・副議長は多数決には参加せず票が割れたときの仲裁をするような形になっているのではないでしょうか。そうなると結果的に議決は議長を除くFRB理事6人と副議長のNY連銀総裁を除く地区連銀総裁4人の計10人で行われていることになります。
ここのところの堅調な指標で景気後退の懸念が薄れてきている今、焦点はインフレ懸念。なかでも商品市況の高騰で多くの地区連銀総裁がインフレ警戒にコメントを行っています。
4月中旬から公の場で出されたコメントを見てみると、
・ダラス連銀フィッシャー総裁「利下げよりも流動性対策を」
・サンフランシスコ連銀イエレン総裁「上半期の成長は見込めず。インフレ率は数年で低下するだろう」
・ボストン連銀ローゼングレン総裁「市場の混乱は依然として収縮していない」
・ミネアポリス連銀スターン総裁「成長抑制は2-3四半期で終わるだろう。低金利は高リスク投資を促進しモラルハザードを引き起こす恐れがある」
・ダラス連銀フィッシャー総裁「インフレ抑制が手遅れになるリスクがある」
・リッチモンド連銀ラッカー総裁「現在のインフレリスクは非常に高水準であり(私見だが)経済の緩みがインフレ低下を待つのは不快である」
フィラデルフィア連銀ブロッサー総裁「金利は既に十分に低水準にある。利下げ措置は経済に万能ではない」
警戒を強めていたり、どちらかというと楽観的な見方があったり様々ですが、インフレ懸念と利下げよりも別の金融政策での金融支援を望む声が多いようです。
懸念される商品高に目を向けると現在の金価格は3月末時点とほぼ同じ値段ですが、WTI原油は3月末の1バレル100ドル前後から一時119ドルを記録したあと下落したものの現在は115ドル前後となっています。他の商品価格も依然として高水準にあり、インフレ警戒と言われる際の槍玉にあげられている感さえあるほどです。
他方、考慮に入れるべきなのは来月のFOMC定例会合の開催予定がなく、次回は約2ヶ月後の6月24・25日という点。まだまだ経済の下振れリスクがあることを考えると将来のことを考えての利下げということも考えておかなければなりません。総合すると025%のFF金利引下げに落ち着くのではないでしょうか。あとは発表後のコメントで利下げ打ち止めにどれだけ言及した発表がなされるかに注目です。
ただ、トレードをされる方にとっては発表後どうこうよりも発表前にポジションをなるべく少なくしておくというのがリスク回避になるかと思います。
- 2008年04月30日 12:05


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