プチ・ハングパーラメントに?社民党の連立離脱で
先月、英総選挙に絡んで俄かに注目された言葉に「ハングパーラメント」というものがあった。政権与党が議会内で過半数を占めることができずに議会運営が宙ぶらりん(hang)になるというもの。英総選挙では結果的にキャメロン首相を中心に保守党と労働党の連立政権となり、懸念されたハングパーラメントは回避された。
さて、連立政権に関して週末に動きがあった日本。在沖米軍基地の移転問題で福島少子化担当相が罷免され、反発した社民党が連立政権離脱する事態となった。これで定数480の衆院では連立与党会派の勢力は320議席から313議席となる見込みで、憲法の規定では参院で否決された法案が衆院で再議決されるには衆院の3分の2以上が必要とされているため、この3分の2を割り込んだ連立与党での313議席では衆院での再議決が不可能になり、国会運営に支障を来たす恐れがある。また、参院に関してもこの社民党離脱で与党会派の議席は過半数をわずかに上回る122(定数242)となり、政権交代前からの参院での優勢も危うい状況だ。
ハングパーラメントの過半数割れとは行かないまでも、3分の2割れでも十分ハングパーラメント状態となる、また今夏の参院選の行方しだいではさらに空転の可能性が拡大するなど、「安全資産」や「リスク回避」での買いと選好されてきた円の位置づけが問われてくるのではないだろうか。